毎日新聞に掲載されました
こんにちは。
感謝なことにすでにたくさんの方から反応いただいていますが、1月5日の毎日新聞朝刊に掲載していただきました。ありがとうございます。
決して大きなことはできませんが、コツコツと、ひとつひとつ出会いを大切に、わたしにできるお仕事をしていきたいと思います。
(以下、記事全文です)
MOTTAINAIキャンペーン
「伝統絶やすの、もったいない」 廃材活用、三線工房 沖縄・伊江島
沖縄県・伊江島に島唯一の三線(さんしん)の販売・修理店「よんなー三線工房」がオープンした。店は倉庫を廃材やリサイクル品を活用して明るく改装、「島に伝わる民謡の伝統を絶やすのは、もったいない」という店主、船橋美和子さん(28)の思いが島内外の民謡ファンを引き寄せている。
伊江島は真冬でも海風がやさしい。フェリーが発着する伊江港から歩いて15分。島のシンボル城山(ぐすくやま)と三線をロゴマークにした看板の隣の青いドアを開けると、船橋さんが笑顔で迎えてくれた。
船橋さんは大阪出身。大学時代に唄三線の響きに魅せられ、アルバイトをしながら唄者(うたしゃ)(歌い手)を目指した。6年前には島に移住、師匠について本格的な修業を始めた。ところが2年前、声が突然出なくなった。喉にできた病気のせいだった。「なんで私が……」と目の前が真っ暗になった。
幸い手術は成功したが、高音は出にくくなった。病院にいる間も、島民の家々に置き去りになった三線が脳裏を離れなかった。「宝が眠っている。もったいない」。「背中を押されるように」三線職人を目指し、店を開く決意を固めた。
小学校から譲り受けた椅子、不要になったガラス窓、サッシなどを使い、パートナーと一緒にのんびり手作りして2年かけて店舗を完成させ、昨年8月にオープンした。稽古(けいこ)が入れば休業。ゆったりとした時間の流れと三線の響きが客の心身をほぐしてくれる。
当面は皮張り技術の習得が目標だが、唄三線の後継者不足に心を痛める。「若い人々が楽しみながら気軽に学べるネットワーク作りができれば」。夢は広がる。店のサイトはhttps://sanshin-iejima.storeinfo.jp/【七井辰男】
0コメント